4月23日 (土) 一足先に
来週からゴールデンウィークである。今年は最大で10連休をとることが可能であり,みんな,いろいろと予定を立てていることだろう。わたしの方は,一足先に,今日の午後から今月30日まで,旅に出かけることになった。例によって,暖かな地方で,きのこ観察をするのである。目的地は,そろそろ雨の多いシーズンを迎えるので,今ごろはちょうど,いろいろな花が咲き乱れ,美しい景色をみせてくれているだろう。なお,この「ささやき」は,おそらく29日頃までは,お休みになる予定だ。
|
4月22日 (金) 科博の腹菌類標本
昨年末から,国立科学博物館の腹菌類標本の整理をおこなっていたが,今日でひとまず,整理が終了した。今回の整理では,(1)標本の新たな配架場所への配架,(2)登録済み標本の存在の有無の確認,(3)従来のデータベース情報と実際の標本情報との照合,(4)最終的なデータベースとの照合(データベースと実際の標本とが完全に一致するかどうか),という,4段階のステップを踏んで作業した。このため,科博の腹菌類標本に関しては,かなり精度の高い整理ができたのではないか,と自負している。
これまでは,研究者から標本情報の問い合わせがきても,明確に答えられない場合も多かったが,今後は,スムーズにやりとりができるようになるだろう。また,今回の整理により,標本が命を吹き返した,といっては大げさかもしれないが,標本利用者にとっては,利用しやすい状態になってきた。今後,腹菌類以外の分類群に関しても,同様に整理されていく予定である。科博の菌類標本は,名実ともに,日本を代表するコレクションである,と,胸を張って言える日も近いだろう。
|
4月20日 (水) 雑誌の印刷会社
山階鳥類学雑誌に投稿していた,ムクドリの就塒行動に関する論文の別刷りが届いた.レイアウト,印刷・用紙の質ともに,なかなかの出来である.誤植もない.この雑誌の印刷をしている,高田馬場にある老舗の印刷会社は,論文雑誌系の出版に慣れているようで,送られてくる校正刷りのチェックをしても間違いがほとんどない.さらに,この会社が印刷する雑誌は,掲載論文の内容はともかくとして,レイアウトやスタイルに,どことなく気品が漂っている.なかなか,優秀な印刷所である.
しかし,このような印刷所は,少なくなりつつあるような気がする.特に,いわゆる国際誌として出版される,各学会の英文誌は,スタイルやレイアウトこそ立派だが,図版の印刷や,用紙の質は粗悪であるところも多い.このような国際誌の大部分は,今ではオンラインで提供していることもあり,図版や用紙の質を落として,コストの削減をしているのかもしれないが,その割には,カラー印刷代金や,別刷り代金が法外に高すぎる.いわゆる国際誌の出版を,業界大手の数社が独占状態におこない,さらに,これらの大手企業が,印刷を,中国などにある下請け会社に委託していることも問題ではないだろうか.国際誌を称する雑誌は,年々増加しているが,このあたりで,国際誌といわれている雑誌について,いろいろな観点から,見つめ直す必要もあるのではないか.
|
4月19日 (火) 桜餅
つくばから高速バスで東京まで行く途中に,首都高を向島の出口で降りると,やがて隅田川沿いの墨堤通りにさしかかる。今月はじめに高速バスに乗った際,桜が満開の墨堤通りを車窓から眺めていたところ,歩道に,数百メートルにわたって行列があるのに気がついた。いったい,何の行列かと思ってよく見ていると,行列の先には「桜餅」と書かれた,のれんが下がっていた。そして今日,筑波大学の森林植物学という授業に出席したところ,担当教官が,桜餅の話をしていた。興味深かったので,ふむふむ,と,居眠りもせず聞いていたところ,桜餅の発祥の地は向島で,高速バスに乗ると隅田川沿いに見える小さな店がそれだ,と言っていた。まさしく,この前,バスの中から目にした店である。桜の季節は予約注文が殺到するそうで,予約なしに買いに行っても,なかなか売ってくれないそうである。それで,行列が発生していたわけである。ここの桜餅は黄色くて,周囲には,オオシマザクラの葉っぱが3枚も巻かれているということだ。
ところで,アオイヌシメジなど,一部のきのこ類の記載に,「桜餅のにおい」とか「アニスのにおい」という表現がある。桜の主な芳香成分はベンズアルデヒド,β−フェニルエチルアルコール,アニスアルデヒド,クマリンなどである。このうち,アニスアルデヒドはアニスやフェンネルにも多量に含まれている。アニスは,もともと香料として広く用いられ,洋菓子などにも使われているものである。またクマリンは,桜餅の香気成分の代表的な物質である。ということは,「桜餅またはアニスのにおい」などと書かれるとややこしいので,「桜のにおい」という表現の方が,よいかもしれない。
|
4月17日 (日) 北関東道
今日は東海村に菌類調査に出かけてきた。ここのところ雨が降っていないので,収穫があるかどうか心配だったが,盤菌類や腹菌類を中心に,この時期としてはかなりの収穫があった。明日,画像など,少し紹介する予定である。
今日は,行きは,常磐道で千代田石岡IC→友部JCTへ行き,そこから北関東道を,ひたちなかICまで乗った。朝8時台の茨城県の高速道路は平均速度120km/hというハイスピードで,千代田石岡からひたちなかまで,25分ほどで着いてしまった。ひたちなかICから東海村の村松虚空蔵尊まで15分ほどかかったが,あっという間であった。帰りは,同じく北関東道のひたちなかICから,友部JCTを経由して,友部ICまで高速に乗った。友部ICが北関東道の終点であるが,今後,群馬県方向に延伸され,最終的には関越道の高崎JCTまでつながるという。日曜日の夕方だったが,北関東道には,ほとんど車が走っておらず,きわめて快適だった。友部からは,国道355号で笠間まで行って,笠間から国道50号を経由して,筑波山の裏の方を通って家に戻った。
|
4月15日 (金) 盤菌類の季節
盤菌類の季節である。小型のチャワンタケの分類を卒業研究でしている,筑波大学の学生さんから,筑波大の学生宿舎付近で採れたアミガサタケと,大学の第二学群食堂付近のツバキの樹下に生えていたという,テングノメシガイの仲間を見せてもらった。今日はカメラを持っていなかったので,撮影はできなかったが,やはり,春といえば,盤菌類,である。明日は雨のようだが,日曜日は,再び暖かく晴れるようなので,東海村にでも,採集に行きたいなぁ。
|
4月14日 (木) 蜂の巣?きのこ?
埼玉きのこの会の会員の方から,大変おもしろい画像をいただいた。画像の物体,いったい,なんだと思われるだろうか。一見,蜂の巣に極めて似ている(画像1, 2)。しかし,よく観察してみると,どうやらきのこのようで,それも,腹菌類かもしれない,ということで,わたしのところに知らせてくださったのである。発見時は,画像のようにきれいな状態を保っていたそうだが,後日,採集しようとしたところ,カラスにいたずらされたか何かで,壊れていたという。
この,なぞの物体,埼玉県上尾市のウメの木に発生しているのを,地元の方が発見したそうである。この物体が,きのこ,それも腹菌類であるとすれば,ホコリタケ類である可能性も高いように思われる。以前,このコーナーでも紹介した,Japonogaster oohashianusという菌と,外見はよく似ているのだ。この菌も,広葉樹(ブナ)の腐朽木上に発生するというから,考慮の余地はあるのではないか。いずれにせよ,標本を検討するまで,真相は闇の中,である。
|
4月13日 (水) 健康診断
今日は大学の健康診断の日だったようだが,千葉県我孫子市の山階鳥類研究所に行っていたため,健康診断を受けるのを忘れてしまった。面倒くさいが,健康診断を受けないと,不健康になってしまうので,明日,診断を受けなくてはならない。明日から大学の授業も開始される。初っ端から実験もある。朝早く起きられるかどうか,心配だ。早く寝ておこう。
|
|
|
|